第11回新しい年のはじまりにふさわしい処方箋その1

楽遊をご覧のみなさん、こんにちは。

このコーナーではマンガソムリエの私、原田まりるが「お題」を解決するマンガを処方して差し上げます!
今回は、この漫画を処方!

世の中には美少年にしか許されない台詞が存在する。
【俺に関わるとヤケドするよ?】
【美少年って世界の宝だからさ】
【君の瞳に乾杯】
など歯が浮くようなキザな台詞をいついかようにして使うのか。
正しい使用方法を丁寧にレクチャーしてくれる作品。

『美少年名言集』

作者:桂明日香
出版社:太田出版 /span>

主人公の麗椎名は世界が誇る美少年。そんな椎名が、
美少年にしか許されない格言をテーマに各話で最高に決まるシチュエーションをレクチャーしてくれる読み切りもの。
新年、心機一転にピッタリな読み切り集!

例えば、主人公の顔が綺麗すぎて過保護な醜い姉がいるお話。
姉は主人公に近寄る女を全て排除しようとします。
そんなある日、主人公は花屋で少女と出会います。
年頃の2人は意識し合いやがて恋が芽生えはじめます。
そんな2人をよく思わない姉。

姉は少女の顔を自分同様醜いものにかえてやろうと、
熱した油をこさえては、窓から少女を狙うようになったのです。
そんな姉の存在に気づいてしまった主人公。少女を守るために、
恋の終止符を自ら打つ決意をし、こう呟くのです。

【僕に関わるとヤケドするよ?】

今年こそ美少年キャラにマイナーチェンジで
ガラっとイメチェンしたい貴方への最強の教材となるでしょう。
内容は意外と過激で、バイオレンスなシーンやエロティックなシーンなんかもあります。
バイオレンスやエロティックなSM的な苦痛を乗り越えて繰り出される名台詞。
グッと引き締まり、耽美に表現されています。
丁寧なレクチャーは日常編から応用編までありますから
自分の難易度にあった台詞からトライしてみて新しい年をセルフプロデュースしちゃいましょう!

まりるの処方箋

俺に関わるとヤケドするよ?

キザな台詞で新年はじめてみたくない?

第10回アイドルになりたい人のための処方箋その2

楽遊をご覧のみなさん、こんにちは。

このコーナーではマンガソムリエの私、原田まりるが「お題」を解決するマンガを処方して差し上げます!

今回は、この漫画を処方!

アイドルとは『偶像』と書くのはご存知かしら?
つまりね、偶像だから実際にはいないものなのかもしれない!
笑顔で『美容なんてなーんにもしてませんっ』って笑っていても、裏では血の滲むような努力。
『いつも自然体でいるからストレスなんてありませーん』と上目遣いで微笑んでみても、
家ではクレヨンしんちゃんのネネちゃんのママみたいにウサギのぬいぐるみにボディーブローをかましているかも!

家でかけてるメガネをふとおくと女性はシンデレラのように一瞬魔法にかかる!
そんなリアルを書いたマンガをオススメ!

『デリバリーシンデレラ』

作者:NON
出版社:集英社

あれっ‥?デリバリーってまさか‥て不埒な期待に胸を躍らせた男子!正解!!
癒しと快楽を提供するデリバリーお姉さんのお話。

学校ではおとなしい雅美。
マサミはミヤビという源氏名でお店に勤めるの。
お客さんもすべてがいい人というわけではなく、
気難しい方もいるけれどメガネを外してマサミからミヤビになると男性を癒すことに徹するプロ根性は、
舞台は違えどアイドルの厳しさも学べるんじゃないかしら?

ただ、輝く姿はシンデレラ。

仕事のモードがあっても気の抜けた普段もあるから作れるもの!
ギャップを学ぶにはいいマンガだけど、男性はあまりのギャップに幻滅しちゃわないでね。

まりるの処方箋

アイドルとはシンデレラのような仮姿!

女は化けるためにある!

第10回アイドルになりたい人のための処方箋その1

楽遊をご覧のみなさん、こんにちは。

このコーナーではマンガソムリエの私、原田まりるが「お題」を解決するマンガを処方して差し上げます!

今回は、この漫画を処方!

 

『魔法少女まどか☆マギカ』

作者:Magica Quartet
作画:ハノカゲ
出版社:まんがタイムKRコミックスフォワードシリーズ

 知ってる?アニメの国日本。アニメ史上初週最高売り上げ記録を出したのが、【魔法少女まどか☆マギカ】

『僕と契約して 魔法少女になってよ』

中学二年生のマドカはある日、白い謎の生物にこう告げられる。
なんでも契約して魔法少女になると、願いをひとつ叶えてもらえるらしい。
思い悩むマドカが、契約するまでのお話。

誰かの為になりたい。誰かの苦悩をぬぐいたい。誰かを助けたい。
そう純粋に思ったとしても、希望と絶望は表裏一体。助ける分だけ見返りを求めて、孤独感を覚えてしまう。
エピソードを一つ紹介すると、不慮の事故により音楽の夢を絶たれた少年。
幼馴染として彼の看病をする少女、さやか。長期による闘病生活に徐々に気持ちが腐っていく彼。

苦悩を見兼ねたさやかは、彼の怪我の完治と引き換えに魔法少女になる取引をする。
彼は奇跡だと歓喜したが、さやかのおかげだとは知らない。
普通の学園生活を送りだした彼。

そんな彼にも春がやってくる。
さやかは手放しに喜ぶどころか、彼の幸せに憎悪を抱き出す。
そして、死を選ぶのだ。

誰もがもつ心の葛藤を魔法少女をテーマに描いた超人気作をぜひマンガでも堪能してみてはいかがでしょうか?
さてあなたは何が条件なら契約してみたい?

 

まりるの処方箋

見た目はファンシー!

でも中身はグロテスクなリアル。

第9回 チームワークを大事にするための処方箋 その1

楽遊をご覧のみなさん、こんにちは。

このコーナーではマンガソムリエの私、原田まりるが「お題」を解決するマンガを処方して差し上げます!

チームワークに必要なのはお互いの弱点を埋めて、完全無欠の状態をつくること。

ということは、相手の弱みや傷を知って受け止めたうえで愛することも必要よね。

今回は、この漫画を処方!

 

『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』

作者:桜庭一樹
作画:杉基イクラ
出版社:富士見書房

 このマンガの主人公、山田なぎさは中学生。パートの母と引きこもりの兄の三人家族。
父の死をキッカケに、生活保護を受けながら田舎で貧しい暮らしを送っているの。

 『自分の欲しいものは自分で手に入れるしかない』と語るなぎさは、卒業後の進路に自衛隊を志願する恐ろしいほどの現実主義者。

 そんなある日学校に『海野藻屑』というDQNネームの美少女が転校してくるの。大物ミュージシャンの父を持つ中世的魅力の藻屑。彼女は他人の興味が自分から離れるのを極度に怖がるような、演技かかった話し方をするの。

 『僕は人間ではなく人魚のだから嵐を防がなきゃいけない。』そんな藻屑のぶっとんだ発言に、クラスメイトは興味津々。

 非日常に近づきたいクラスメイトを尻目になぎさだけは興味なく距離を置こうとするのだけれど、ふとした瞬間に藻屑の太ももに虐待を思わす生々しい痣の跡を発見してしまう…。

 そんなストーリーよ。心に出来た辛い傷を秘密のように隠しあう二人の少女が、助け合う絆。

 はじめは傷を舐め合うしか出来なかった無力な少女達が見せる『生きていく』という強さ。

 チームワークと一言で言っても、目指すものはビジネスでの大成、全国大会制覇、冒険の旅。

 とさまざまな漫画がある中でこの作品をカテゴライズするなら『復讐劇』。

 そんな甘くないテーマだからこそ『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』というタイトルに、あなたはどんな甘みを感じるかしら?

 

まりるの処方箋

好きって絶望だよね。

舐め合う傷の甘さを確かめる二元論

第8回いよいよ夏到来!夏を楽しむための処方箋 その2

楽遊をご覧のみなさん、こんにちは。
このコーナーではマンガソムリエの私、
原田まりるが「お題」を解決するマンガを処方して差し上げます!

夏の十八番は怪談話。
身も毛もよだつ怪談にこんなキャッチフレーズはいかがかしら?
『華麗で過激なshort programはじめました』
今回ご紹介するのはこちら。

『薬師寺涼子の怪奇事件簿』

田中芳樹先生・垣野内成美先生
発行/講談社

警視庁刑事部 警視 薬師寺涼子 通称 涼子お姉様。
絶世の美人であり、大企業の御令嬢 加えて頭脳明晰、格闘技まで嗜むスーパー美女。苦手分野は料理くらい…。

そんな涼子お姉様と[下僕]の泉田。苦労人でいまいちパッとしない警部補よ。

そんな二人が織り成す推理マンガ。 タイトルに[怪奇]とあるだけに都市伝説のように奇妙な事件に取り巻かれる二人。不条理な被害者が続出する人間社会において、マジメだけでは生きていけない。他人を当てにせずに己は己で守るという理念を掲げる涼子お姉様の姿勢は、神懸かるほどサディスティク。[奴隷]や[下僕]と称される泉田が寄せる好意すら捩じ伏せて、絶対的な主従関係で傍若無人に振る舞う様。そんな傍若無人ささえも快感な作品よ。

この作品は元々、作者の先生がストレス発散のために描きはじめたとおっしゃるぐらいだから、そういった理念も入っているのかもね。ストーリーの怪奇で身がよだつでしょうけれど、もうひとつ。

涼子お姉様の鮮やかなハイキックにも快感に身を震わせてご覧あれ!

まりるの処方箋

身も毛もよだつ怪奇話と快感に身を震わす

ハイキックの合わせ技ご覧あれ!

第8回 いよいよ夏到来!夏を楽しむための処方箋 その1

楽遊をご覧のみなさん、こんにちは。
このコーナーではマンガソムリエの私、
原田まりるが「お題」を解決するマンガを処方して差し上げます!

夏は何故楽しい!?それは脳内快楽物質セロトニンが ガンガン分泌されるからよ。

夏に燃え上がった恋が、冬になってみればただの黒歴史。ひたすら痛い思い出に劣化してしまうのはこの幸福物質の分泌が極端に減るからみたいね。ということは理論は簡単! 夏のみならず年間通して考えれてみればいいのよ。まずはこちら!

夏の前日

作者:中吉田基巳
出版社:講談社

こちらは煩悩・芸術に葛藤の日々を送る美大生、青木哲夫。毎日油絵を描きなぐりながら、芸術とは何が正解であるのか自問自答の日々。寮に帰って仲間と酒を飲み語り尽くせど答は出ず。昼夜油絵に向い合えど先は見えず。
そんなある日、通う文具屋で和服美女藍澤晶と知り合うことになる。相いれぬ二人だが、ある雨の夜…晶に迫られて一夜を共にする仲に。
二人の情痴は、純愛なのか…はたまたアバンチュールなのか。
『年上の女性に翻弄された挙句、ひと皮脱皮する夏』という、 ドM男性諸君には堪らない設定になっているわ! 優しく叱かる晶。仲間には決してみせることのない顔で甘える哲夫。その先にある情痴を見越して絡ませる会話なのか、測隠なのか。
肌身が寒くないだけに、理性では言い訳出来ない体感した夏を読感してほしいわね。

まりるの処方箋

理性では言い訳出来ない…
快感が、許されるのは夏だから!

第7回 元気になりたい時の処方箋 その2

楽遊をご覧のみなさん、こんにちは。
このコーナーではマンガソムリエの私、
原田まりるが「お題」を解決するマンガを処方して差し上げます!

ドントクライガール

作者:ヤマシタトモコ
出版社:リブレ出版

主人公たえ子はウブな17歳。恋愛経験もないまっさらな処女。もちろん男性不信になるような経験すらないから、期待や理想に満ち溢れたお年頃よ。
そんなたえ子は親のケアレスミスである日、男性と同居することに!相手は31歳と少し歳は離れているものの、高収入独身イケメン。そこではじまる、ラブロマンス!
…なんてワンパターンなマンガを紹介するわけもなく(笑)実はこの升田という男、こだわりがめちゃくちゃ強いゴーイングマイウェイな男。例を出すならそう、家では裸族なのよね(笑)
裸族feat.処女の奇妙な同居がスタート!たえ子に溢れる感情は、ラブでもロマンスでもなく、悟りの境地。環境適応能力の高い女性だからこその「冷静で的確なツッコミ」スキルを培いながら同棲生活を送る二人。ようするにギャグマンガなのだけれども、二人の住家に確かに漂う「空気愛」
言葉がなくてもLoveでなくてもLIKE以上の心地好さがそこにはあるの。
私も審査員をつとめさせていただいたマンガ大賞にもノミネートされ高評価を得た作品。
女は愛嬌、辛いときは笑いなさい!今、立ち上がれ乙女!

まりるの処方箋

いまこそ立ち上がれ〜♪ダーサメの〜乙女よ〜♪
泣なさんな、笑なさい、高らかに!

第7回 元気になりたい時の処方箋 その1

楽遊をご覧のみなさん、こんにちは。
このコーナーではマンガソムリエの私、
原田まりるが「お題」を解決するマンガを処方して差し上げます!

なんだかやる気がでない〜。
そんな時にあんぱんで出来た顔を食べさせてくれるヒーローがいてくれたらいいんでしょうけど…。
いないのよね!(笑)
そんな時は、たくさん食べて、たくさん遊んで、たくさん寝る!
に尽きるわ。哲学者ニーチェだってこの単純明快なロジックこそ大切だと記しているくらいよ。 今回紹介する漫画はコチラ。

「花のズボラ飯」

作者:久住昌之
出版社:秋田書店

このマンガは「エロうま」な斬新な表情がポイントのグルメマンガ。
「エロうま」とはその名の通り…主人公ハナの食べる姿、台詞がいちいちエロいのよね!(笑)
「今なら私ブタと呼ばれてもいいっ!」
「幸せなブタちゃんですっ。」などSMをデフェルメしたような台詞に始まる、恍惚とした表情とグルメ。

女子は共感、男子は興奮。まさに老若男女とわず元気になるマンガよ。
ここでストーリーを少し紹介するわね。
主人公ハナは専業主婦。しかし夫のゴロさんは単身赴任中なの。家でやる気もなくゴロゴロ〜っとしているハナの楽しみは手抜きを極めた「ズボラ飯」
ありもので適当につくるグルメ。

高飛車な気取ったマナーだらけのグルメもいいけれど、この漫画はスキだらけの女のスキだらけのグルメ。

エロスを感じない方がおかしい!?グルメ漫画になっているわ。
やる気なんてなくても楽しめるレシピを真似て元気をチャージしてみてね。

まりるの処方箋

「エロうま」で元気を手軽にズボラにチャージ!

第6回 卒業したいのになかなかできない時の処方箋 その2

楽遊をご覧のみなさん、こんにちは。
このコーナーではマンガソムリエの私、
原田まりるが「お題」を解決するマンガを処方して差し上げます!

煩悩寺

作者:秋★枝
月刊コミックフラッパーにて連載中

彼氏に振られてやけ酒帰りのOL小沢さんは、自分の部屋まで尿意を我慢出来ずいました…。マンションの下の階の住人に飛び込みでトイレを借りるも、そこは不思議なグッズだらけの部屋!
アダルトから高級酒、レアなヲタグッズが揃った部屋・通称:煩悩寺。
この部屋の主は小山田という内気な青年。この部屋に溢れるグッズは彼の物ではないらしい。小山田の兄から大量に送られてくるらしいの…。なんでも話を聞くと彼の実家はお寺。将来、僧修行を約束されている小山田の実兄。僧修行を始める前に煩悩の限りを尽くすことに決めた兄から届くグッズに囲まれながら集まる二人。プラトニックに惹かれ合う男女のラブストーリー!
二人の心を満たすのは物なのか、心なのか、注目よ!

まりるの処方箋

人が空けた心の穴を、埋めるのは人?それとも物?

第6回 卒業したいのになかなかできない時の処方箋 その1

楽遊をご覧のみなさん、こんにちは。
このコーナーではマンガソムリエの私、
原田まりるが「お題」を解決するマンガを処方して差し上げます!

『おい!どうしてそこまで殴ったんだ!?』
『…ムカついたからです。』
少年犯罪という言葉が世に出てきた頃、いまから10年くらい前かしら。
『ムカつく』という言葉は、加減を知らない若者の象徴語録として乱用されてたわね!
『ムカついた』は、時代を越え『カッとなった』という言葉にバージョンチェンジ。『ムカついて殴りました…。』↓『カッとなってフィギュア大人買いしたおwww』へマイナーチェンジ。血の気がなくなったどころか血の気が引く消極的行動。どんな動機であっても、もう少し後先構わずアクション起こしていいんじゃないの!?

今回のオススメはこちら。

青の祓魔師

作者:加藤和恵
出版社:集英社 / ジャンプクスエアにて連載中

青の祓魔師よ! 喧嘩ばかりしている修道院暮らしの主人公、燐。ある日、実の父親が魔王・サタンであると判明する。しかし、悪魔復興のために悪魔につき狙われるのを嫌う燐は…サタンのエリートでありながらも祓魔師(エクソシスト)を目指し復興を阻止する!というストーリー!自らがエリートなサタンの血を引いているにも関わらず、相反するエクソシスト見習い。例えるなら『親父の会社は継がない!』と宣言してライバル社を創立…みたいなもんなのよ?潔よすぎじゃない!自分の背中を後押しする組織を振り切り、進むは…正義の花道!一匹狼の美学を学ぶにはうってつけの一冊よ。人目を憚らず、好きなことをやり遂げる一匹狼美学。孤高の志で、己の野望に噛み付きなさい!掴みとるまでは断舎離、煩悩!

まりるの処方箋

身につけるは孤高の意志と一匹狼美学。
それ以外は…Let,s 断舎離!